「EVOLUTION」は、企業のポジティブ・アクションへの取組や、
女性の新たな職域へのチャレンジなどに関する無料情報サイトです。

グッドプラクティス企業 ポジティブアクションに取り組む企業にお聞きしました

女性の現場配置によって男性にもよい影響が

—実際に女性を受け入れる現場に、戸惑いなどはなかったのでしょうか。

高田氏  当初は受け入れに抵抗がある場合もあります。しかし実際に女性を配置すると評判がよくて、「女性は勘弁してくれ」と言ってきたところはないですね。反対に、一度女性の受け入れを断わった現場の所長さんがほかの現場の状況を聞いて、「次年度は受け入れたい」と申し出てくれたケースもありました。女性は一般的にコミュニケーション能力が高いですし、伝達や連絡がきめ細かく、職人さんたちにも好評のようです。
  それに女性は自分のやりたいことがはっきりしているので、男性にもよい刺激になっているのではないかと思います。例えば男性は結婚すると"仕事は生活のため、家族のため"と考えがちですが、身近にいきいきと仕事をしている社員がいると「自分も負けられない」という気持ちになるのではないでしょうか。また建設現場は典型的な「危険・きつい・汚い」の3Kの職場と言われていますが、女性を配置することが職場環境を見直す機会にもなって、それが結果として男性にとっても働きやすい職場環境となっていくと考えています。
  今後の課題としては、現場勤務の女性の平均年齢が25.6歳なので、これから迎えるであろう子育て期をどう乗り切るかだと思います。子どもが小さいうちは研究所や設計部門にいて、少し大きくなってから現場に復帰したというケースもあります。人事としても子どもが小さい間は管理部門を経験してもらうなどサポート体制を整える必要があります。

女性社員のキャリア支援や男性管理職の意識改革を図る

—実際に子育てしながら現場で働く先輩女性がいるのは、若い女性の励みになると思います。社内の意識改革や女性管理職の育成についてはどのように取り組んでおられるのですか。

高田氏  当社は特に女性だけを対象とした研修は行っていませんので、21世紀職業財団さんの「女性活躍サポート・フォーラム」に参加させていただいています。さまざまな異業種の方と交流や意見交換ができ、参加した女性はよい刺激を受けているようです。
  また以前よりも女性活躍への理解は進んでいますが、引き続き現場所長を含む男性管理職の意識改革を図るために、評価者研修を通じて性差を評価に影響させない考え方を徹底しています。また、新入社員研修においても「性差によって業務に違いは生じない」ことを教え、社内の風土づくりをしています。その他、セクシュアルハラスメント防止の啓発にも努めています。
  そして女性管理職の育成に関しては、総合職に登用された女性について、対象資格要件に満たなくても選抜して管理職対象の社内研修に参加させています。近年女性管理職の定年退職があるにもかかわらず、女性管理職数は28名から39名と、4年前に比べて1.4倍に増えました。メンター制度に関しては特に制度を導入しているわけではありませんが、必要に応じて女性活躍推進担当者や先輩社員が相談にのり、またそれぞれの部門の人事担当者が相談を受けるなどの相談体制をとっています。

Back Number

大和証券株式会社

第1回
大和証券
株式会社


シナノケンシ株式会社

第2回
シナノケンシ
株式会社


東京電力株式会社

第3回
東京電力
株式会社


第一生命保険株式会社

第4回
第一生命保険
株式会社



EVOLUTIONとは:展開、発展、進化を意味します