「EVOLUTION」は、企業のポジティブ・アクションへの取組や、
女性の新たな職域へのチャレンジなどに関する無料情報サイトです。

特集 特別編集記事をお届け

女性の活躍推進の取組と課題

今年は男女雇用機会均等法施行25周年の年です。女性が活躍する企業として牽引役を果たしてこられたソニー株式会社。その女性管理職育成プロジェクトの中心メンバーとして活躍されている、ソニー株式会社環境担当VP環境推進センター長 高松和子氏に、女性の活躍推進の取組の歩みと、後輩女性達に送るメッセージをご執筆いただきました。


高松 和子氏

ソニー株式会社 環境担当VP 環境推進センター長

Profile
1974年に入社し、取扱説明書制作を担当。1987年に統括課長、1992年には統括部長に昇格。1996年経営戦略部(総合企画部)の事業企画担当部長として3年間在籍した後、1999年ITカンパニー(PC事業部門)へ異動。VAIOプラットフォーム技術部を設立し、統括部長に就任。2000年ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社設立と同時に取締役として出向。2003年同社代表取締役就任。2008年よりソニー株式会社環境担当VPとなり、現在に至る。2005年よりDIVI(Diversity Initiative for Value Innovation)プロジェクトが発足し、現在まで代表幹事を務めている。

係長職以上の女性が集まり、自主勉強会をスタート

  私がソニー株式会社に入社した1974年頃は、机を拭いたりお茶汲みをしたりということを女性が当然のようにやっていた時代でしたが、その中でソニーには既に3名の女性課長がいて、1979年には女性の海外赴任者も2名出ていました。私は1981年に係長に昇格したのですが、当時の係長職以上の女性10名と自主勉強会と称してSWC(ソニーウィメンズクラブ)を結成し、役員クラスの方を呼び、女性をもう少しきちんと使ってほしいという要望を出したりもしました。会社としての取組はあまりなかったのですが、SWCでの効果があったのか、毎年のように係長職以上の女性が増え、1985年頃には100名を超えました。
  100名を超えたことでSWCは役目を終え、その後は特に活動をしていませんでしたが、それでも2003年に女性の社外取締役と、アメリカ人弁護士の女性が執行役員に就任したこともあり、東洋経済新報社のダイバーシティ大賞をはじめ、様々な賞をいただきました。世間の方々からも非常に女性の活躍が進んでいる会社と思われていましたし、経営陣も「取締役にも執行役員にも女性がいるのだから」と安心していた部分があったのだと思います。ところが、ソニーでは地域別の女性社員比率と女性管理職比率を公開しているのですが、アメリカやヨーロッパ、中国等のグループ企業では女性の比率が高く、女性管理職割合もアメリカでは2005年の時点で男女比に近い37.8%、欧州では15%を超えていたのに対し、日本だけが3%を切っていて、突出して少ないことに気が付いたのです。

Back Number

vol5

vol.5 特別対談
「男女雇用機会均等法から25年」


vol6

vol.6 座談会
「企業における女性活躍推進のために、今、何が必要か」



EVOLUTIONとは:展開、発展、進化を意味します