グッドプラクティス企業 ポジティブアクションに取り組む企業にお聞きしました

第12回 東京フード株式会社

累計600人のネットワークメンバーを通じて、徐々にダイバーシティの理念が浸透、執行役員が担当するメンター制度を通じ、女性管理職がさらに輝く仕組みを構築

 アステラス製薬株式会社では、2007年に社長自らがプロジェクトリーダーとなり、女性の活躍を推進するプロジェクト、「WIND=Women's Innovative Network for Diversity」を立ち上げました。職場、上司、女性それぞれの意識改革を目指した個別の取組を実施しつつ、各部署に推進メンバー(ネットワークメンバー)を配置することで、トップダウン&ボトムアップの取組を強化してきました。ダイバーシティ推進のために活躍しているネットワークメンバーは、プロジェクト発足後約600人に達し、職場でのダイバーシティの理念の浸透につながっています。また、執行役員による女性管理職向けのメンタリングも実施し、効果をあげています。今回は、人事部制度企画グループ ダイバーシティ推進チームリーダー 矢野章作氏に、「WIND」プロジェクトの特徴とその効果についてお話して頂きました。


矢野 章作氏

アステラス製薬株式会社 人事部制度企画グループ
ダイバーシティ推進チームリーダー

Profile
    
1991年
 藤沢薬品工業(現アステラス製薬)入社 横浜支店配属
2006年
 営業本部 医薬研修部 課長代理
2008年
 人事部ダイバーシティ推進室 課長
2010年
人事部制度企画グループ 
ダイバーシティ推進チームリーダー

ポジティブ・アクション推進のため、社長直轄プロジェクトがスタート

―女性の活躍推進に向けた取組を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

矢野氏  当社は2005年に二社の合併を経て現在のアステラス製薬となりましたが、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念(存在意義)を実現するために10年後の目指す姿として「VISION 2015」を定めました。ビジョン実現のために不可欠である人的資源の充実を当社の最重要課題の一つと位置づけ、ダイバーシティマネジメントに取り組み始めました。当社は海外にも多くの拠点を有していますが、欧米やアジアの各地域と比べ、日本のアステラスでは女性社員及び女性管理職が男性と比べ極端に少なく、日本のアステラスでは、女性の能力を活かしきれていないと危機感を抱き、人材の十分な育成・活用及び多様な競争軸や透明な組織運営による組織力強化のため、女性活躍推進を経営戦略の重要な課題と捉えました。
 そして、2007年11月に当時の社長がプロジェクトリーダーになり、「WIND=Women's Innovative Network for Diversity」という社長直轄の部門横断プロジェクトを立ち上げ、その後プロジェクトを加速度的に進めていくための専任部署としてダイバーシティ推進室を創設し様々な取組を開始しました。

3つの切り口から施策を展開、職場でのプロジェクト展開の鍵は、
累計600名に達したネットワークメンバー

―「WIND」の具体的な仕組みを教えて下さい。

矢野氏  具体的には、職場向け、上司向け、女性向けと3つの切り口から様々な施策を行っています。職場においては、ダイバーシティハンドブックの配布や、社内イントラ「WINDnet」を開設し、意識の浸透を目指しました。また、ダイバーシティに関する職場研修も継続的に実施しています。職場でのプロジェクト展開の鍵を握るのは、ネットワークメンバーの存在です。ネットワークメンバーは、男女は問わず人物重視で、上長により任命され、原則各職場に1名ずつ配置しています。現在もアステラス製薬及び国内グループ会社において、約200名のメンバーが活躍しています。ネットワークメンバーは、ダイバーシティ職場研修の実施をはじめ、職場の声や意見をダイバーシティ推進担当へフィードバックするといった役割を担っています。任期は2年で現在は3期目のメンバーが任命されており、これまでに延べ600名以上の社員がそれぞれの職場でダイバーシティの推進役を担っています。第一期目の皆さんは初めての経験だったので、特に苦労も多かったと思われます。まずはダイバーシティの理念を浸透させるため、プロジェクト開始1年目と2年目には、職場において研修を複数回実施してもらいました。その後ダイバーシティに関する理解が浸透してきたことに合わせ、研修は現在、年1回の実施を基本としています。ネットワークメンバーになったことで、女性の活躍推進やダイバーシティの意味を正しく理解できるようになったという声も挙げられています。また、上司に対しては、意識啓発のために外部講師を招いた講演会や研修会の開催等を行ってきました。

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